ゲストハウスは、門と一体となった蔵と納屋を改装しています。　同一敷地内にあるメインの主屋の大規模な再生工事を行うため、出来る限り費用も押さえる必要がありました。
　一部下屋屋根を除いて瓦屋根は既設のままにしています　。納屋はゲスト用のリビングにするためミニキッチンを設け、既設天井を撤去して現し天井にしています。　　
　しかし、建物を解体してみると柱の細さと柱根元の強度不足があり補強しました。　蔵は既設では二階建でしたが、一部のみロフト(下部にはユニットバス設置)にして吹抜けにしました。
　吹抜け中央の梁は吹抜補強のために古材丸太を使用しています。　小さな空間ですが、ゲストハウスなのでシンプルで木組の素朴さを感じられる和空間にしたいと思いデザインしました。　　　平井憲一