古民家再生 須磨の家01 古民家再生 須磨の家02 古民家再生 須磨の家03 古民家再生 須磨の家04

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「須磨の家」も古民家再生ネットワークの再生事例を見られて相談にお越し頂いたのが始まりです。 場所は、須磨離宮公園を高台に向って走り、道幅の狭い里道に入ると旧の集落があり、その一画に蔵・離れ座敷のある平入民家が現れます。 既設主屋は江戸時代に平屋で建築され、明治19年に2階を増築されていて、その際に組まれた丸太の梁架構は特殊な組ものになっていて、それらを活かした再生プランを考えました。 プランは南向き玄関を入って、左側に和室8帖が田の字型に4室並び、右側が応接・ダイニングキッチンと配置された間取りでしたが、仏間のある本座敷と続き間のみ配置換えはせず、その他は動線・収納・機能性考え新しく替えました。 特にお母さまの寝室近くにWC・パウダールーム・浴室・家事室・キッチンなどの水まわり動線を確保し、パブリックとプライベートゾーンを分けています。 又、古民家特有の床の段差を解消してバリアフリー化、断熱性能の向上、設備も床暖房を施し充実させ、免震・耐震補強も行い、基本性能は新築住宅以上のレベルにしています。 デザイン的には、先人が遺してくれた「和」の美しい部分は残して、新しいデザインと融和するようにしました。   平井憲一